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ニュース・スポーツ

事業着手からまもなく半世紀 国道10号・鹿児島北バイパス  渋滞解消の日は来るのか

2024年2月20日(火) 21:15

鹿児島市と姶良市を結ぶ国道10号の渋滞対策として計画されているのが鹿児島北バイパス。実は半世紀前から事業に着手しているにも関わらず終わりが見えていません。一体なぜなのか?現状とこれからを取材しました。

鹿児島市と姶良市を結び錦江湾沿いに伸びる国道10号は朝の通勤時間、仙巌園前から鹿児島市街地に向かう区間を中心に渋滞が発生します。

空からみると、国道10号近くの海側では工事が進んでいます。慢性的な渋滞解消を目的に計画されているバイパス「鹿児島北バイパス」です。

国土交通省 鹿児島国道事務所・長野秀隆副所長
「渋滞に関しては、現在2車線で供用している所がバイパスができると4車線。容量的に倍になるのでその分渋滞が減ると考えている」

まだ道半ばに見える工事ですが、国が事業に着手したのは1975年。およそ半世紀も前の話です。工事が進まない理由はルートの選定にありました。

鹿児島市の祇園之洲地区から花倉地区までの区間を通すバイパス工事。

当初は磯海水浴場付近の裏の山にトンネルを掘り、仙巌園の前の海を埋め立てて道路を造る計画でした。

しかし、景観保護の観点から住民の支持を得られず見直しに。

2002年には磯海水浴場と仙巌園の前に、海底トンネルを掘る案が出たものの事業費の増大で計画は実質的にストップ。

それに追い打ちをかけたのが2011年の東日本大震災や桜島の海底火山などの災害リスクでした。

そして、2015年に磯海水浴場と仙巌園の裏の山にトンネルを掘るという3つ目の案が承認され現在に至ります。

様々な要因で変遷したルート案、それに伴い経過した歳月。都市デザインが専門の鹿児島大学・木方教授はこの過程に一定の理解を示します。

鹿児島大学工学部 建築学プログラム・木方十根教授
「国道10号は桜島を中心に姶良カルデラがある外輪山に位置して、すぐ裏は急しゅんなシラス台地の崖が続いている。そもそも過酷な条件下でできた道路で、建設自体も大変だが維持管理も難しいことがたくさんある。時代に合わせて、より適切な工法を探しながら予算確保も含めてやっていくことで、長く時間がかかったと思う」

鹿児島市祇園之洲町で進む工事現場。建設されている橋は、鹿児島北バイパスの一部となるもので、橋の先が鹿児島北バイパスのトンネルの出入り口となります

鹿児島北バイパスは、ようやく目に見える形で動き始めたように見えます。しかし・・・

鹿児島国道事務所・長野秀隆副所長
「橋の4割ぐらいができているかな。あと6割ぐらいが上にかかる上部構。工事で何があるかわからないので、完成時期はお答えできないのが正直なところ」

姶良市・川田康子さん
「おはようございます」

姶良市から鹿児島市の職場に車で向かう川田康子さん。車に同乗させてもらい、国道10号の渋滞状況を確認してみました。

(問)ここから渋滞?
「はい、渋滞です。きょうは進んでいます。いつもは(渋滞は)竜ヶ水駅辺りからだけれど」

仙巌園前より約6km手前の地点で渋滞が始まり、車列はノロノロとした速度で進みます。

(問)鹿児島北バイパスは完成のめどが立っていないと聞くとどう感じる?
「『生きているうちには完成しないだろうな(笑)』とか、渋滞緩和の時間だけで価値判断されるものではない」

道路が二股に分かれる仙巌園前でいったん渋滞は解消されました。

この日国道10号の約10kmの区間を通過するのにかかった時間は34分。渋滞がなくなる午前10時ごろ同じルートを走行すると14分。朝の貴重な時間を20分ロスしたことになります。

鹿児島北バイパスの事業費は現時点で555億円。大規模な事業ですが、木方教授の見解は・・。

鹿児島大学工学部 建築学プログラム・木方十根教授
「渋滞緩和の時間だけで価値判断されるものではない」

木方教授が指摘するのは、1月1日に発生した能登半島地震の教訓です。被災地につながる限られた道路が寸断され救助活動に大きな支障が出ました。

鹿児島大学工学部 建築学プログラム・木方十根教授
「国道10号は国土計画上重要な道路なので、災害時にきちんと機能が確保され続けるという重要な別の役割もある」

さらに、木方教授は国道10号と他の道路とのつながりを考える必要性を指摘します。

例えば、先ほど渋滞が解消した仙巌園前の二股道路。直進して鳥越トンネルを抜けると、その先では滝之神陸橋を下ってきた車の渋滞とぶつかります。

また、錦江湾沿いに進むと新しい総合体育館が計画されている本港区エリアがあります。

つまり、バイパスの完成で国道10号の渋滞が解消したとしても、その先で発生する可能性のある、別の渋滞をどう考えるのかという視点です。

鹿児島大学工学部 建築学プログラム・木方十根教授
「国道がつながった先の交通状況の関係性。そこで対処することはないのか、そういう点をもう1回チェックする必要がある。今後の交通計画として大事なテーマと思う」

鹿児島北バイパスの完成にはまだ時間がかかります。

その間に変わる交通状況や時代のニーズに対応しながら工事を進めることで、鹿児島北バイパスの価値は変わっていくのかもしれません。

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