2024年8月 介護の末に妻(当時75)を殺害した罪 夫(78)に懲役2年6カ月の実刑判決 鹿児島
2025年4月25日(金) 18:50
2024年8月、鹿児島県阿久根市の自宅で、当時75歳の妻の首を絞めて殺害したとして、殺人の罪に問われている男の裁判員裁判で、鹿児島地方裁判所は男に懲役2年6カ月の実刑判決を言い渡しました。
殺人の罪に問われているのは、阿久根市大川の無職、牧 正夫被告です。
判決によりますと、牧被告は2024年8月27日、阿久根市大川の自宅で、妻のみい子さんの首を両手で締めて殺害したとされています。
25日の判決公判で鹿児島地裁の小泉満理子裁判長は「体格に優る妻の介護の負担の大きさや、急激に衰える様子に心を痛め、心身ともに疲労していたことは十分に理解できる」とした上で、「周囲には協力を惜しまない家族がいたし、福祉や医療関係者に助言や協力を求めるなど、現状を改善するための選択肢はほかにあった」と指摘。
「深く反省していて、家族らが寛大な処分を願っていることを考慮しても実刑は避けられない」として、懲役6年の求刑に対し、懲役2年6カ月の実刑判決を言い渡しました。
牧被告は裁判後、控訴しない意向を弁護士に伝えたということです。
また今回の事件の背景には老老介護があったわけですが、県によりますと各市町村の地域包括支援センターが老老介護の相談窓口となっていて、状況に応じたサービスが選択できるということです。
困ったときは1人で抱え込まず、まずは周囲に相談するようにしてください。
殺人の罪に問われているのは、阿久根市大川の無職、牧 正夫被告です。
判決によりますと、牧被告は2024年8月27日、阿久根市大川の自宅で、妻のみい子さんの首を両手で締めて殺害したとされています。
25日の判決公判で鹿児島地裁の小泉満理子裁判長は「体格に優る妻の介護の負担の大きさや、急激に衰える様子に心を痛め、心身ともに疲労していたことは十分に理解できる」とした上で、「周囲には協力を惜しまない家族がいたし、福祉や医療関係者に助言や協力を求めるなど、現状を改善するための選択肢はほかにあった」と指摘。
「深く反省していて、家族らが寛大な処分を願っていることを考慮しても実刑は避けられない」として、懲役6年の求刑に対し、懲役2年6カ月の実刑判決を言い渡しました。
牧被告は裁判後、控訴しない意向を弁護士に伝えたということです。
また今回の事件の背景には老老介護があったわけですが、県によりますと各市町村の地域包括支援センターが老老介護の相談窓口となっていて、状況に応じたサービスが選択できるということです。
困ったときは1人で抱え込まず、まずは周囲に相談するようにしてください。