鹿児島中央駅からJR10分の「谷山」がいま熱い 温泉・クラフトビール・原始焼き…再開発で変わりゆく街と、変わらない人の温もり
2026年7月25日(土) 05:00
移転してきた料理人が見つけた「いい街」

店主・濱崎裕之さん 店名の由来は相撲の「はっけよい」から
今年3月、鹿児島市坂之上から移転してきた「料理屋 発氣揚々」(谷山中央2丁目)の店主・濱崎裕之さんは、修行時代に谷山に縁があった一人だ。新鮮な刺身や原始焼きを提供する同店では、かつての知人が「お前が出したから会いに来た」と顔を出してくれることも多いという。「やっぱり自分のことを覚えてくれて、飲みに来てくれる温かい方が多い。いい街ですね」とその印象を語った。
新たなランドマーク「La Plus」の誕生

施設内に醸造所があり、11種類のクラフトビールが飲み放題で楽しめる
先に紹介した池田さんが定点観測を続けていた建物の正体は、2年前にオープンした14階建ての複合施設「La Plus」(谷山中央1丁目)だった。
就労支援事業所が運営するこの施設には、1階のビアバル・ベーカリー・スペイン陶器の店、3階のフットサルコートと天然温泉「谷山温泉えびす湯」(サウナ・露天風呂・貸切湯あり)、5階の「ブックカフェ バタフライブックス」(1,000冊以上)、「えほんのもり ブックワーム」やキッズスペース、9階には400人収容の多目的ホールまでが揃う。
1階の「ビアバル ヨカビト」では、施設内の「クラフトビール醸造所 マグマブリューイング」が手がける11種類のクラフトビールが飲み放題で楽しめる(2時間飲み放題・料理7品で1人5,000円)。店長の宮路貴之さんは「11種類のクラフトビール飲み放題は全国的にも珍しい。谷山以外の方にもぜひ楽しんでいただきたい」と話す。
谷山は、まだ「成長の途中」

「人の温かさがこの街の良さ」と語る黒木大作さん
花工房「アン」(谷山中央2丁目)を20年以上続ける黒木大作さんは「駅が新しくなってからはいいような気がする。地元の小さな商店街が残ったのも良かった」と振り返る。通りがかりに「頑張ってるね」と声をかけてくれる地元の人たちの存在が、この街の通りを「いい」と感じさせる理由だという。
新しいビルが建ち、新しい店が生まれながらも、長年この場所で積み上げてきた人と人との結びつきは変わっていない。便利さと温もりが共存するJR谷山駅周辺は、まだその進化の途中にある。



















































































































