わたしの愉快な親友の話
先日。
少しブルーな気持ちになっていた ある日。
週に1回ペースで会う 親友と
ちょうど ごはんを食べる約束をしていました
普段は 何時間 お酒を飲んでも
基本的に 他愛もない 中身のない
帰り道でもうすでに
何を話したか忘れているくらいの
話しかしていないのですが。( いい意味で )
その日は 少しだけ話を聞いてもらおうと
ブルーな気持ちになった出来事を
親友に打ち明けてみました。
すると 返ってきた言葉は
「ハァ~ン !? わたしがイライラしてきたぁぁああ」
「もうレッドだよ !! レッド !! レッドな気持ち !!」
と 逆に親友に火がついちゃって 怒り心頭で
しかも 下から拳を突き上げるような
(ボクシングでいうところの アッパーって感じかな)
そういう動きつきで(笑)
若干コミカルなアッパーを 何度も繰り出しながら
わたしが悲しむより ハイスピードで 怒っていました。
自分のことじゃないのに。
自分のことじゃないのに 怒ってくれました。
そうやって いつのまにか 立場が逆転して
親友の怒りを聞いていると 気づいたことがあって。
どういうわけか 悲しさやつらさを忘れて
すごく すくわれた気持ちになれるんですね。
悪口を言いたいわけでもなく
愚痴をこぼしまくりたいわけでもなく
実際に 悪口を言ってスッキリする系の
そういう会話では 全くなかったのですが。
わたしが ブルーな気持ちになっていたということに
フルスロットルで怒ってくれる 親友がいて
なんだか その事実があるだけで
沈んでいた気持ちが とっても軽くなりました
結構ブルーな気持ちになっていたはずなのに
その日の夜のことを 思い出そうとすると
下顎を突き出して コミカルアッパーを放ち続ける
親友の愉快な姿しか 思い出せません(笑)
でも なぐさめられるより 前向きになれた気がするし
なにより
そんな親友がいるだけで もう充分幸せだと思えました
あの姿、写真に撮っておけばよかったなぁ(笑)
わたしも 大切な誰かが 悲しんでいるときには
救いのアッパーを出せる人でありたいと、そう思います