「将来の不安を減らしたい」物価高が後押し 鹿児島で拡大するNISA・投資学習と地域コミュニティの現場
2025年12月4日(木) 10:00
県内投資家のコミュニティも誕生

投資家のコミュニティも誕生している(ブログより)
2025年3月、「鹿児島の長期投資仲間たち」というグループが発足した。発起人は県内の会社員で投資歴20年のとり太郎さん(40代)だ。
「熊本、福岡で(投資仲間の)オフ会が開催されていて、鹿児島でも身近に投資のことを語り合える仲間が欲しいと、自分でつくってみようかと」と立ち上げの理由を語る。
「メンバーは毎月1万円積み立てする方から、1億を超える資産のある方と様々な方がいる」とのこと。グループではチャットを使って情報交換をしているほか、交流会も開いて投資談義に花を咲かせているという。
2008年のリーマンショックによる株価の暴落も経験したとり太郎さんは、「上がっているときは皆さん浮かれてうれしいが、いざ下がると本当につらい思いをする。我慢して買い向かうことが資産の形成につながるとこれまでの経験から感じる」と振り返る。
専門家が語る投資の心構え

Challenger代表取締役・鳥海翔さん
資産運用についてYouTubeで発信する鳥海翔さん。チャンネル登録者数36万人を超える鳥海さんは、投資には明確な目標が必要だと話す。
「(投資は)外から押しつけられるものではない。『NISAやった方がいい、資産運用しないと老後が危険だ』ではなく、自発的なものがないと苦しいのではないか。こんなことができたらいいよなという(目標を)実現するための努力をできる人は結構いる」
鳥海さんは知識の重要性も指摘する。「YouTubeに加えて本とか読む、体系的にまとまった本、難しくなくて分かりやすい、これなら読めるという本を読んでおくとベースの知識が身につく。無理はせずにできる範囲で長い期間少しずつやっていく、そういう形が結果を生んでいく」
学生たちの間でも投資の波
鹿児島市の鹿児島国際大学で行われていた鹿児島財務事務所の出前授業。金融の知識を学ぶ学生の中にも投資を始めた人がいた。
「大学生になったらNISAをしてみようと始めた。自分のお金で月3000円ぐらい。始めようと思ったきっかけは働かなくても収入が得られること。働きながら株をするのもいいのではないか」と学生は語る。
様々な世代の間で関心が高まっている投資。自分の大切なお金をどう生かすか正解はないが、投資という選択をする場合、正しい知識を身につけ、行動することが必要といえそうだ。


















































































































