旅立ちの季節
2023.03.08
行きたくて行くはずなのに家を出る前から帰りたいなと思う
春になると思い出す一首。
私がお守りのように持ち歩いている
島楓果さんの歌集『すべてのものは優しさをもつ』に
収録されている短歌です。
島さんが
どんな状況で どんなことを思い浮かべて
この歌を詠んだのかは わかりませんが
大学で上京するとき
自分で親元を離れると決めたのに
別れがつらくて泣いていた
あの頃の自分と重なって
この短歌で
3月の、そんな切ない気持ちを思い出します。
なんとなく
4月 は
新しい出会いに胸を弾ませる月
3月 は
旅立ちに涙する月
そんな気がしています。
今月、旅立ちを迎えるみなさんが
その背中を押すみなさんが
少しでも
あたたかい気持ちで
前に進めますように
3月11日 の ナマ・イキVOICE は
「春のかごしま24時」
出会いと旅立ちのドラマを追いかけました。
よかったらご覧ください