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全寮制男子校・楠隼中高一貫教育高の伝統行事「雑巾がけリレー」のコツを鹿児島女子高校に伝授 鹿児島・肝付町

2025年7月11日(金) 21:04

鹿児島県肝付町の全寮制男子校、楠隼中高一貫教育高では、毎年冬に寮で「雑巾がけリレー」をするのが伝統になっています。

この「雑巾がけリレー」を体育祭ですることになった、鹿児島市の鹿児島女子高校の生徒がコツを教えて欲しいと楠隼を訪れました。

実は奥が深い、「雑巾がけリレー」を取材しました。

肝付町にある全寮制の中高一貫教育の男子校、楠隼です。

校舎の隣にある寮では、毎年12月、長さ約130メートルの廊下を生徒4人でつなぐ「雑巾がけリレー」が行われます。

先週の放課後。

鹿児島女子高校の生徒たちが錦江湾を渡って「楠隼寮」を訪れました。

その理由とは!?

鹿児島女子高校の生徒
「雑巾リレーのコツを学びに来ました。2025年の体育祭から雑巾リレーという競技が加わる」

暑さ対策のため、2025年から鹿児島市の西原商会アリーナで体育祭を行う鹿児島女子高校。

日頃から掃除の時間を大切していて2025年、体育祭の競技に雑巾がけリレーを取り入れることになりました。

雑巾がけリレーのコツを教えるのは楠隼高校の生徒たち。

中学校に入学した時から頭と体を使い、雑巾がけを研究しています。

楠隼の生徒
「ちょうど8人ずついるので、男女8人でペアになってもらって、寂しい思いをする人が出ないように、みんなで仲良くやってもらえたら」

楠隼の生徒
「楽しいです。(普段は)男の子しかいないので」

鹿児島女子高校の生徒
「寮に女の子が入ったの初めてですか?」

楠隼高校の生徒
「そうですね。だからみんな、けっこう緊張しています」

生徒たちはそれぞれのグループに分かれ早く走るコツを教えてもらいました。

楠隼の生徒
「絞り具合がとても重要。水が多すぎると滑りやすくなるし、少なすぎると滑らなくなる」

鹿児島女子高校の生徒
「雑巾は厚いほうがいい?薄いほうがいい?」

楠隼の生徒
「薄いほうがいい」

そして、楠隼の生徒が試しに走って見せました。

股をくぐってパス

この独特な雑巾パスは開校3年目の先輩たちがあみだした戦法です。

このパスが功を奏し、大会新記録を更新する30秒を切って以来、代々、受け継がれているそうです。

鹿児島女子高の生徒
「初めて見て、びっくりした」

さあ、実践です。

鹿児島女子高の生徒
「男子校に負けないぞー!!」
「おーーー!」

楠隼の生徒
「絶対に勝つぞー!」
「おーーー!」

よーいどん!

楠隼高校対鹿児島女子高校の対戦。

1回戦は圧倒的な差で楠隼に軍配が上がりました。

2回戦は楠隼の生徒が腕立て伏せをしてからスタートするハンディを付けましたが・・・

こちらも、楠隼の勝利です。

鹿児島女子高の生徒
「同じ団の後輩たちとか同じチームの人たちにコツを共有したい」

楠隼の生徒
「盛り上がりの助けになればうれしい。ホームページなどで結果を見てみたい」

鹿児島女子高の生徒が7月17日の体育祭でどんな走りをみせるのか楽しみです。

この交流のきっかけは楠隼の雑巾リレーについて知っていた先生が「教えてもらわない?」と言ったのが始まりだったそうです。

実は、楠隼、2026年度から共学になることが決まっています。

この交流会を通して共学になったイメージが少しだけ湧いたかもしれませんね。

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