不登校の子どもたちの受け皿に 鹿児島・志布志市に2026年春開校 新しい学校のカタチとは?
2025年11月21日(金) 18:46
今回紹介するのは、鹿児島県志布志市に来春開校する新たなカタチの学校です。
さまざまな事情で学校に通うことができない不登校の子供たちの受け皿を目指す、公立校としては鹿児島県内初の取り組みを取材しました。
志布志市役所の有明庁舎です。
新しい学校は、2024年12月まで市役所の別館として使われていた2階建ての建物をまるごと改装して開校します。
志布志市教育委員会 学校教育課・前畑あさよさん
「こちらはプレイルーム兼リビングルームになります。朝、登校したらこの学校はすぐに授業が始まるわけではなく、タブレットで健康観察をした後は友達とおしゃべりをしたり、卓球やボッチャなどの軽スポーツをしたりします」
志布志市に2026年4月に開校するのは不登校特例校とも呼ばれる「学びの多様化学校」。
さまざまな理由で在籍している学校に通うことが難しい子供たちの選択肢として、今、全国各地で設置が進んでいる学びの場です。
学校教育法に基づいて特別に編成されたカリキュラムで授業を進められるのが特徴で、志布志市に設置されるのは、小学1年生から中学3年生を対象とした義務教育学校となります。
義務教育課程の「学びの多様化学校」が公立で設置されるのは、県内では初めてのことです。
志布志市教育委員会 学校教育課・前畑あさよさん
「ここに和室のある壁の厚いお部屋ができる予定です。ここはセンサリールームといって光や音に敏感な子どもたちが、心地よく過ごせるためのお部屋です。特に音に敏感な子供たちが多くて、教室の友達同士の大きな声や先生たちの大きな声に敏感な子供たちは増えている傾向にあります」
このような敏感な子どもたちのために、学校内に別の教室を用意するなどの対応がとられることもありますが、新しい学校を設置する背景には、そのような現状のサポート体制でもまだ学校に通えない子供たちを救いたいという思いがありました。
志布志市教育委員会・福田裕生教育長
「(不登校の)77名のうち約30名は何かしら学びの継続ができていても、残りの40数名はどこでも学びを継続することができていない状況が続いている。であれば新たな方法で打って出ることが必要だと考えた」
取材に訪れたこの日。
新しい学校に通学を希望する子供たちの体験教室が開かれていました。
「学びの多様化学校」も、通常の学校と同様に校長先生や教頭先生が在籍。
さらにスクールカウンセラーといつでも相談できる環境が整っているということで、安心して通えそうです。
授業時間も標準の学校よりゆるやかになっているほか、運動会を始めとする世間では“当たり前の行事”も、実施するかどうかは仲間と話し合って決めるスタイルです。
もちろん、おいしい給食の時間もあります。
体験教室に来た子供
「色んな人が通えていいなと思った」
「楽しかった。みんな優しい」
「みんなで色んなゲームをしたり、散歩したりするのが楽しかった」
志布志市教育委員会・福田裕生教育長
「一般的な学校の雰囲気とは違う状況の学校をつくりたいのが一番。例えば朝夕、登下校の時刻をいくらか緩和する状況をつくったり、誰にでも気軽にフランクに心の交流や学びの交流ができるような学校をつくりたい」
学校の名称は、近々、公表される予定。
「学校に通えない子供をなくしたいー」
温かい思いがたくさん詰まった学びの場は2026年4月下旬から受け入れをスタートします。
さまざまな事情で学校に通うことができない不登校の子供たちの受け皿を目指す、公立校としては鹿児島県内初の取り組みを取材しました。
志布志市役所の有明庁舎です。
新しい学校は、2024年12月まで市役所の別館として使われていた2階建ての建物をまるごと改装して開校します。
志布志市教育委員会 学校教育課・前畑あさよさん
「こちらはプレイルーム兼リビングルームになります。朝、登校したらこの学校はすぐに授業が始まるわけではなく、タブレットで健康観察をした後は友達とおしゃべりをしたり、卓球やボッチャなどの軽スポーツをしたりします」
志布志市に2026年4月に開校するのは不登校特例校とも呼ばれる「学びの多様化学校」。
さまざまな理由で在籍している学校に通うことが難しい子供たちの選択肢として、今、全国各地で設置が進んでいる学びの場です。
学校教育法に基づいて特別に編成されたカリキュラムで授業を進められるのが特徴で、志布志市に設置されるのは、小学1年生から中学3年生を対象とした義務教育学校となります。
義務教育課程の「学びの多様化学校」が公立で設置されるのは、県内では初めてのことです。
志布志市教育委員会 学校教育課・前畑あさよさん
「ここに和室のある壁の厚いお部屋ができる予定です。ここはセンサリールームといって光や音に敏感な子どもたちが、心地よく過ごせるためのお部屋です。特に音に敏感な子供たちが多くて、教室の友達同士の大きな声や先生たちの大きな声に敏感な子供たちは増えている傾向にあります」
このような敏感な子どもたちのために、学校内に別の教室を用意するなどの対応がとられることもありますが、新しい学校を設置する背景には、そのような現状のサポート体制でもまだ学校に通えない子供たちを救いたいという思いがありました。
志布志市教育委員会・福田裕生教育長
「(不登校の)77名のうち約30名は何かしら学びの継続ができていても、残りの40数名はどこでも学びを継続することができていない状況が続いている。であれば新たな方法で打って出ることが必要だと考えた」
取材に訪れたこの日。
新しい学校に通学を希望する子供たちの体験教室が開かれていました。
「学びの多様化学校」も、通常の学校と同様に校長先生や教頭先生が在籍。
さらにスクールカウンセラーといつでも相談できる環境が整っているということで、安心して通えそうです。
授業時間も標準の学校よりゆるやかになっているほか、運動会を始めとする世間では“当たり前の行事”も、実施するかどうかは仲間と話し合って決めるスタイルです。
もちろん、おいしい給食の時間もあります。
体験教室に来た子供
「色んな人が通えていいなと思った」
「楽しかった。みんな優しい」
「みんなで色んなゲームをしたり、散歩したりするのが楽しかった」
志布志市教育委員会・福田裕生教育長
「一般的な学校の雰囲気とは違う状況の学校をつくりたいのが一番。例えば朝夕、登下校の時刻をいくらか緩和する状況をつくったり、誰にでも気軽にフランクに心の交流や学びの交流ができるような学校をつくりたい」
学校の名称は、近々、公表される予定。
「学校に通えない子供をなくしたいー」
温かい思いがたくさん詰まった学びの場は2026年4月下旬から受け入れをスタートします。


















































































































