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思いをつなぐ

曽於市大隅町の岩川八幡神社


先日、「KTSライブニュース」で“弥五郎どん祭り”の特集を放送しました。


今年は新型コロナウイルスの影響で、
県内各地の伝統行事が延期や中止を余儀なくされています。


曽於市大隅町で900年以上も受け継がれ、
県下三大祭りの一つでもある“弥五郎どん祭り”も中止となりました。
“弥五郎どん祭り”が中止になったのは、昭和天皇が崩御した1989年以来2回目だそうです。
 

11月3日深夜、弥五郎どんが起き上がる直前の作業の様子

しかし、曽於市役所で働く方から、
「祭りは中止だけど、4年に一度作り替える弥五郎どん作りはするみたいです」と言う話を聞き、地域の伝統を守る人たちの思いに触れたいと思い、取材をすることを決めました。


弥五郎どんの骨格となる竹を山から切り出す作業から取材を始め、
骨格を作る竹編み作業を取材したり…。


弥五郎どん保存会のメンバーの皆さんに話を聞く度、

「新型コロナの影響で下を向きがちな今の時代だからこそ、
立派な弥五郎どんを作って地域の人に元気になって欲しい。
弥五郎どんは地域の守り神ですから」

皆さん、口をそろえてこう話します。


伝統を守り続けるために。地域の人のために。
この思いが、900年以上の歴史を作ってきたんだな、と感じました。

 

小規模な浜下りを終えた弥五郎どん


本来ならば祭りが開催される予定だった11月3日は、
例年通り夜通しで神事や弥五郎どんを起き上がらせる作業が行われました。


保存会の青年部のメンバーが一睡もせず、
肌寒い風が吹き抜ける神社の境内で、真剣な表情で作業に取り組んでいました。


私たちが「鹿児島にはこんなにも素晴らしい伝統行事があるんですよ」と
胸を張って言えるのも、目立たない所で汗を流しながら作業をしている皆さん一人一人の思いがあるからなのだと、今回の取材を通じて改めて感じました。

 

11月3日の朝は、
関係者だけの約40分程度の小規模な浜下りが行われました。


保存会のメンバーは
「今年我慢した分、来年は豪快に祭りをしたいです」と笑顔で話してくれました。


今回取り上げたのは弥五郎どん祭りですが、
県内各地で同じような思いを抱きながら、
伝統を守るため、地域の人のために伝統行事を守り続けている人がいると思います。


来年は、新型コロナが収束して各地の伝統行事がなんの躊躇もなく開催できることを願っています。