馬毛島の変化と地域経済の岐路 種子島に残る“バブル”の影
2026年1月17日(土) 07:00

工事が進む馬毛島 交差する2本の滑走路が確認できる
鹿児島県西之表市の馬毛島では、アメリカ軍の訓練移転や自衛隊施設の整備に向けた工事が進んでいる。着工から3年がたち、島は大きな変化を遂げた。一方で、種子島の経済にも影響が及んでおり、工事関係者の増加による一時的な好況の後に訪れる「アフター馬毛島」を懸念する声も出始めている。
変わりゆく馬毛島の姿

馬毛島の「工事3年」で島はどう変わったか(左は2025年12月26日の上空映像)
種子島から西に約12キロ離れた馬毛島では、基地整備に伴う工事が進行中だ。着工から3年たった現在、島は着工当初と比べて大きく様変わりしている。2025年末に上空から撮影された映像を見ると、島の広い範囲で緑がなくなり土がむき出しになっている。
「馬毛島の風景が完全に壊されてしまっている。馬毛島周辺で漁業を営んでいる。自分たちの話は何にも聞かないで工事が進んでいる。こういうやり方は許されるのかな」と、工事に反対する漁師の濱田純男さんは語る。
計画されている施設の配置図と照らし合わせると、交差する2本の滑走路の形がはっきりと確認でき、舗装も進んでいる。島の中央部には12月に整備された管制塔とみられる施設も確認できる。また、「燃料施設」の建設予定地ではタンクのような構造物も作られていた。
工事関係者の生活環境

約4000人が生活する馬毛島
島の仮設宿舎は約4200室に上り、2025年10月時点で工事関係者は馬毛島と種子島合わせて約6000人とピークに達した。着工前は無人島だった馬毛島では、約4000人が生活する中、娯楽施設も整備されている。
ある工事関係者は「カラオケルームとダーツとビリヤードがあって、そのほかにトレーニングジムもある。馬毛島小学校の跡地を利用してグラウンドの貸し出しをしていて、野球をやりたい人は有志で集まってやったりする」と話す。
一方で、海がしける時期には長期間にわたり燃料を運ぶ船が着岸できないこともあるという。「軽油の在庫が少なくなると、まず重機がストップになる。宿舎の維持も、燃料で発電しているので、本当にしけの期間が長引くと全島避難が考えられる。1回そこのギリギリまで行ったことがある。2025年の10月くらいかな」と工事関係者は明かす。

















































































































