今年のお正月、地元の広島県に帰省しました。
その際、お墓参りのため、
母のふるさとである坂町小屋浦(さかちょう こやうら)にも行きました。
坂町は、2018年7月の“西日本豪雨”で大きな被害を受けました。
坂町では19人が死亡(災害関連死3人を含む)、依然として1人が行方不明のままです。
こちらが、去年1月に坂町小屋浦で撮影した写真。
そしてこちらが、今年1月に撮影した写真。
土砂が1階に流れ込んでいた住宅では取り壊しが完了し、
さら地の場所が増えていました。
そんなさら地を、さみしそうな目で見つめるお年寄りの姿も目にしました。
かつてその場所に住んでいた人だったのでしょうか。
豪雨災害から1年半がたった今も一人が行方不明となっていますが、
そのご家族の皆さんは「もう小屋浦には住めない」と、
家を取り壊し、現在は別の場所で生活をしているそうです。
胸が苦しくなりました。
しかし、こんな場所が新しくできていました。
スマイル花だん。
地元の子どもたちが作ったそうです。
小屋浦の人に向けてこんな看板も書かれていました。
おねがい
ぼくたちはここで花を植えています。
この花だんの花を元気にするために
このじょうろで水をやっていただけませんか
ご協力おねがいします。
ぼくたちはここで花を植えています。
この花だんの花を元気にするために
このじょうろで水をやっていただけませんか
ご協力おねがいします。
この花壇を眺めていると、笑顔になれるんです。
子どものパワーってすごいな、と思いました。
西日本豪雨発生当時、坂町の町内会長を務めていた私の伯父は、
今回私にこう声をかけてくれました。
「彩ちゃん、だいぶよう(良く)なってきたよ」と。
今年は、人の命を奪うような自然災害が起こらないことを願うばかりです。