嘉例川駅周辺に新スポット続々「温泉に宿、食堂まで復活へ」 大雨被害を乗り越え芽吹く“レトロ再生”
2026年2月17日(火) 10:00

JR肥薩線の復旧を待つ町で起きた“再生の連鎖” 倉庫が温泉に、空き家が宿に変わる理由
鹿児島県霧島市にあるJR嘉例川駅は明治時代から120年以上の歴史を持つレトロな木造駅舎として観光名所としても知られる。この懐かしさ溢れるスポットに、温泉施設や素朴な料理が楽しめる食堂などが次々と誕生している。大雨被害の影響で鉄道再開までもう少しかかるが未来を見据えた取り組みは着実に進んでいる。
大雨被害からの復活へ

嘉例川駅そばにモール泉と古民家宿 桜のころ再始動へ
2025年8月、JR肥薩線は大雨により甚大な被害を受けた。土台ごと流された線路の復旧工事は現在も進行中で、運行再開は2026年6月末が見込まれている。
しかしそんな中、嘉例川駅周辺に、レトロな建物がぽつりぽつりと増えている現象が起きている。
癒しのスポット「嘉例川温泉」は珍しいモール泉

嘉例川駅周辺に新スポット続々「温泉に宿、食堂まで復活へ」
倉庫だった場所に誕生したのは「嘉例川温泉」。モール泉と呼ばれる珍しい泉質の温泉が掘り当てられた。太古の植物が堆積した泥炭層を通って湧き出る茶褐色のお湯が特徴だ。
内湯や露天風呂に加え、リラクゼーションサロン「ほぐしどころ ねじねじkaui」も開設され、嘉例川の癒やしスポットとして注目されている。
中馬明美代表は「自然が特に多いので、田舎だから懐かしさが一番の魅力かな。良かったな、暖まったな、癒やされたなと皆さんに帰ってもらったら一番うれしい」と語る。
古民家を活用した宿泊施設「すぎ蔵」

モール泉・羽釜ご飯・手作りぜんざい…嘉例川の“癒やしセット”が話題に
温泉の向かいには宿泊施設「すぎ蔵」がオープン。古民家から移設した昔ながらのかまどで炊く羽釜ご飯が評判だ。
「おにぎりだけで十分おいしいです。甘いですね」と女将の瀬戸良美さんが自慢する炊きたてのご飯は、「おいしい!愛を感じます」と訪れた客からも好評を博している。
レトロな雰囲気にこだわった内装の宿泊施設は、別館を含めて4つの客室を備え、窓からは嘉例川駅が見える。現在はプレオープン中で、おにぎりやぜんざいの販売は不定期だが、宿泊は受け付けている。
懐かしい味の「かあちゃん食堂」

嘉例川で味わう羽釜ご飯とかあちゃん定食
2025年春にオープンした「かあちゃん食堂」の看板メニューは「かあちゃん定食」。地元特産の原木しいたけなどを使った野菜の煮しめが主役で、「こういうのが食べたかった」と評判になっている。家庭的な味付けのそばやうどんも人気だ。
食事に訪れた地元の人は「あっさりしてちょっと薄味、おいしいです。ちょっと前までこんな所でご飯が食べられるなんて思ってなかった」と喜びを語る。
かつてはこの周辺に商店街やパチンコ店もあり、にぎやかだったという。地元の人々は、往時の活気を懐かしみながらも、新しい施設が次々と生まれる現状に期待を寄せている。



















































































































