全国初・公立全寮制男子校の“寮マッチ” 雑巾がけリレーで生まれる“家族の絆”
2026年2月17日(火) 10:00

「最後の“男子だけ”熱戦」全寮制男子校の伝統行事で見せた“股くぐり雑巾パス”
鹿児島県肝付町にある全寮制の中高一貫教育男子校「楠隼(なんしゅん)」で、年に一度の恒例行事「寮マッチ」が開かれた。2026年度から女子生徒も入学するため男子だけの大会は今回が最後。頭脳と身体能力を競う伝統の戦いをのぞいてみた。
全国初の全寮制公立中高一貫男子校

全国初の全寮制公立中高一貫男子校「楠隼」
楠隼中学・高校は、公立では全国初となる全寮制の中高一貫教育男子校として2015年に開校した。生徒たちは大学合格を目指し、学校でも寮でも勉強漬けの日々を送っている。
千葉県から入学してきた中学2年の安 俊さんは、将来医師かパイロットになることを夢見て日々勉強に励んでいる。1日の勉強時間を聞くと「10時間ちょいぐらいですかね」と答え、「楽しい、かつ油断はしちゃいけない。休むことに集中すると一気に落ちてしまうので。自分次第で生き残っていかないといけないと思う」と語った。
頭脳と身体能力を競う寮マッチ クイズは超難問も出題

「1ミッキーは何m?」超難問クイズも登場
年に一度の「寮マッチ」は寮のフロアごとに8チームに分かれ、ナンバー1をかけ、頭脳と身体能力で勝負する。「ドッジボール」や、目を隠した状態で相手の気配を感じて斬る「気配斬り」など5種目が行われた。
寮マッチは中学1年生から高校2年生までが協力してワンチームで戦う。クイズ大会では「パソコンのマウスを動かした距離は『ミッキー』という単位で表現されるが、『1ミッキー』の長さはどれくらい?」といった高難度の問題も出された。クイズ研究会の先輩が残した問題だという。
クライマックス「雑巾がけリレー」では大技も!

廊下を駆ける青春 “頭脳×肉体”の熱戦
各競技で盛り上がりを見せた寮マッチ最大の名物は「雑巾がけリレー」。約100mある寮の長い廊下を、1チーム4人で雑巾をバトンがわりにつなぎ、タイムを競う。ただし今回は女子生徒の受け入れ準備で寮の一部が工事中のため、コースは84メートルに短縮された。
優勝候補は「2棟1階チーム」。日頃から雑巾がけを毎日2往復、500メートル以上も練習してきた。同チームのリーダーである高校2年の日高孝太郎さんは「優勝トロフィー、俺たちがもらいたいと思います」と意気込みを語った。
雑巾がけの技術は奥が深い。雑巾の厚みや水分量によって滑りが変わり、またパスの方法も重要だ。開校3年目の先輩たちが考案したのが、次の選手の股の下をくぐって雑巾をパスするという大技。これで大会新記録となる30秒を切って以来、代々受け継がれている伝統技である。



















































































































