国内唯一の金山が迎えた「初荷式」 金価格高騰で注目の菱刈鉱山、2026年の決意
2026年1月7日(水) 10:00

金価格高騰で存在感増す“日本の金”
金の取引価格が大幅に上昇し注目を集める中、鹿児島県伊佐市にある国内唯一の商業稼働中の金山「菱刈鉱山」で2026年の初荷式が執り行われた。安全操業への決意と地域貢献への思いが新年の出発とともに示された。
日本一の金産出量を誇る菱刈鉱山

菱刈鉱山の初荷式(鹿児島県伊佐市)
鹿児島県伊佐市菱刈前目に位置する菱刈鉱山は、現在商業稼働している国内唯一の金山である。1985年の開山以来、累計約270トンという日本一の金産出量を誇っている。
2026年1月、この菱刈鉱山では新年の安全操業を祈願する初荷式が開催された。午前7時半過ぎに始まった式典では、約100人の技術員が坑道前に集まり、2026年最初となる金鉱石を積んだダンプカーを拍手で見送った。
金価格の大幅上昇が注目を集める

金1g価格が約1.6倍に
こうした中、金の取引価格は大きく上昇している。貴金属取引を行う田中貴金属によると、金1グラムの取引価格は2025年の同時期と比較して約1.6倍に高騰しており、世界的に注目を集めている状況だ。
高品質な金鉱石が特徴

1トン当たり24gの高品位金
菱刈鉱山の金鉱石は、その品質の高さも特徴となっている。一般的な鉱山の金鉱石では1トンあたり3グラムから5グラムの金が含まれているが、菱刈鉱山の金鉱石は平均で1トンあたり24グラムの金が含まれている。
この日の初荷式で出荷された金鉱石は48トン。年間では約15万トンの金鉱石を出荷する予定だという。
安全操業と地域貢献を目指して

安全操業と地域貢献への思い
初荷式に臨んだ住友金属鉱山菱刈鉱山の前田敏明鉱山長は、「誰もけがしないことが一番。粉じんや騒音をできるだけ抑えていきたい。さらに金を見つけて、60年以上掘ってトータル100年以上操業したい。それが地元への貢献になる。鹿児島県の活性化にもつながる」と2026年の安全操業に対する決意と、長期的な地域貢献への思いを語った。
鉱山の今後
1985年に開山した菱刈鉱山は、すでに約40年の操業実績がある。前田鉱山長が語るように、さらに「60年以上掘って」「100年以上操業」という長期的なビジョンは、安定した金の産出が今後も続くという見通しを示している。
金価格の高騰も追い風となる中、伊佐市の菱刈鉱山は2026年も日本唯一の商業金山として、その重要性を増していくことになりそうだ。

















































































































