人口2人・定期船ゼロの離島 「島に通う人を増やしたい」夫婦の願い 島再生の新イベントに密着【鹿児島】
2026年9月25日(金) 17:00
島が生んだ縁――8組のカップルが結婚へ

島での活動を通して結婚に至った 東道也さん(70)と妻・ひろ子さん(69)
そもそも新島での活動には、人と人とを結びつける不思議な力があった。NPO法人による草刈りや清掃などの島再生活動を通じて、これまでに8組のカップルが結婚に至っている。
NPO法人「ふるさと再生プロジェクトの会」のメンバーである東道也さん(70)と妻・ひろ子さん(69)も、新島での活動が縁で結ばれた夫婦だ。道也さんは出会いのきっかけをこう振り返る。「いつも電話で『生きているか』って電話が来て、何度も続くもんだから気になって…」。ひろ子さんは結婚後の変化について、「秋がさみしくて大嫌いだったんですけど、秋が好きになりました。結婚はこんなにいいものかと思いました」と笑顔で語った。道也さんもうれしそうに続けた。「帰ってきて家に電気がついている。それが一番」。
新たなイベント――島で汗をかきながら出会う

清掃活動に取り組む イベント参加者たち
アクセスが制限される中、この夏、新島で新たなイベントが企画された。参加したのは独身の男女それぞれ4人。島に降り立った参加者たちは、雑草を抜いたり海岸に漂着したゴミを清掃したりと、汗を流しながら交流を深めた。
イベントは、「NPO法人 ふるさと再生プロジェクトの会」が主催し、男女の出会いを支援する「かごしま出会いサポートセンター」が参加者を募るなどサポートを行った。島での自然な活動の中に出会いの場を設けることで、室内のイベントでは得られない関係性を育もうという狙いがある。
県の結婚支援コンシェルジュ・多田宏子さんは、その意図をこう語った。「室内でするイベントは多い。外で汗をかきながら自然な感じで会話をするイベントが少なかった。自然に話をして、そのうち縁をつないでいくイベントが新島にはできると思う」。
参加者からも前向きな声が上がった。「何もないところですけど、それを自分たちで作っていけるところ。自然もあって何もないのが逆に良くて」。
活動の合間には、直行さんが参加者を島の守り神・五社神社へと案内した。参加者たちは新たな縁がつながるよう、手を合わせて祈っていた。


















































































































