絵本の中の猫
私の通勤ルートに
週に一回ほど顔を合わせる野良猫がいます。
近くを通るとちらっとこちらを見るのですが、
「あ、またこの人か」と言わんばかりに
ごろんと横になって、なかなか振り向いてくれません。笑
そんな私と野良猫の距離感はさておき・・・
猫ってとっても人間らしい表情を見せることがありませんか?
先日かごしまメルヘン館で開催中の
「隙あらば猫 町田尚子絵本原画展」を取材しました。
絵本作家で画家の町田尚子さんが手がけた
絵画が並ぶ展覧会なのですが、
町田さんの作品には猫が主人公の絵本、
物語のどこかに猫が紛れ込んでいる作品が
たくさんあります。
私が町田さんを知ったきっかけは
怪談絵本「いるの いないの」でした。
ご存じの方も多いかもしれませんが、
何かがいることを感じさせる
ホラー絵本としても知られています。
会場で改めて作品を見ると主人公のそばに、猫がいました。
物語の薄暗い雰囲気を醸し出す立役者になっています。
そのほかにも写真の一番左に写っている
お相撲さんのように四股を踏む猫「みいちゃん」も
ユニークな発想が詰まっていました。
町田さんは猫と一緒に暮らしているそうで、
ぽっこりしたおなかや、
ふとした表情を丁寧に捉えているのだと改めて感じます。
ちょっとふてぶてしい表情も人間味あふれていて、
絶妙なんです・・・。
ちなみに、会場には町田さんが鹿児島を訪ねて描いた
この展覧会のための作品もありました!
モデルになっている場所があるので
展覧会の後に立ち寄ってみるのも面白いと思います。
(本当にそっくりそのままでした!)
夏のお出かけにぴったりの展覧会です。
不思議な世界が好きな方もぜひ・・・!
町田尚子さんの展覧会は9月2日までの開催です。