今月７日に決勝が行われた
春の高校バレー鹿児島県大会。
私は
今年も男子決勝の実況を担当しました。
男子決勝は
第1シード
４年ぶり２回目の優勝をめざす
川内商工
と
第2シード
２年連続３１回目の優勝をめざす
鹿児島商業
の対戦となりました。
試合は
高さで上回る鹿児島商業が
速攻やバックアタックなど
多彩な攻撃で
２セットを連取。
あとがなくなった川内商工でしたが
徐々にペースをつかんで
第3セットから持ち前の高速コンビバレーで
相手のブロックを振って得点を重ねます。
そしてなんと
第3セット
第4セット
第5セットと
川内商工が奪い、
大逆転勝利！
川内商工が４年ぶりの頂点に輝きました！！
試合が終わったあと
涙があふれる選手がいました。
川内商工１年
リベロの飯伏貴斗（いぶし たかと）選手です
飯伏選手は
エースでキャプテンの３年生
田原陸（たはら りく）選手と同じ中学校出身です。
「田原選手と一緒に春高をめざしたい！」と
川内商工に入学しました。
とてもまじめで
ひたむきに声を出して練習に取り組む飯伏選手。
１年生から・強豪 川内商工のリベロとして
決勝の舞台でもプレーしました。
そしてもうひとつ
飯伏選手にはこの決勝にかける特別な思いがありました。
飯伏選手のお姉さんは
去年、決勝で敗れた
鹿児島南高校女子バレー部のリベロでした。
当時３年生で春高をめざすラストチャンス。
しかし、惜しくも準優勝。
その夢はかないませんでした。
飯伏選手は大会前
お姉さんに
「センターコートはいつものプレーができない。
いつも以上に気持ちを高めてプレーするんだよ」と
アドバイスをもらったそうです。
飯伏選手も「姉の分も頑張ります」と
試合前に力強く語ってくれました。
憧れの先輩 田原キャプテンが輝けるように…
お姉ちゃんの悔しい思いもプレーに乗せて…
試合では何度も何度もあきらめずにボールを拾って
ピンチをチャンスに変えていました。
そして、優勝を決めた瞬間、
飯伏選手は１人、静かに泣いていました。
初めての春高全国大会。
声を出して後ろからチームを支える
飯伏選手にもぜひ注目してください！
