月謝ゼロ・元自衛官と元警察官が先生に 「公営塾」が地方の教育格差に挑む【鹿児島・東串良町】
2026年10月7日(水) 13:30
子どもたちの声「成績が上がっています」

子どもたちに勉強を教える 吉野恭太郎さん
柏原小学校では、3年生以上の児童の約3割が公営塾に通っている。参加している児童からは、手応えを感じる声が相次ぐ。
「楽しそうだし成績も上げられると思ったからです。成績は上がっています」と話す児童もいれば、「学校よりちょっと難しい勉強ができるし、友達と一緒に勉強できるから」という声もある。学習の場であるだけでなく、友人と共に学ぶ場としても機能していることがわかる。
保護者にとっても、公営塾の存在は大きい。「家庭の事情でなかなか送迎が難しいという家庭も聞くので、自分も実際そうなので、とても助かっています」という声は、地方ならではの移動手段の問題を浮き彫りにしている。
受験生にも広がる公営塾
9月からは、受験を控えた中学3年生を対象にした公営塾もスタートした。役場の会議室に集まった受験生たちが、日々勉強に取り組んでいる。講師の2人にも、自然と気合いが入る。
森園さんは「公営塾は生活の一部となっている。今後、勉強もここだけじゃなく家でもやってもらえたら」と語る。吉野さんも「なるべく勉強は楽しくしてほしいので、公営塾のルールを守りつつ、楽しい公営塾で勉強させていけたらいいなと思う」と笑顔を見せた。
地方の子どもたちに学びの場を
都市部と地方の間には、教育環境の差が存在する。民間の塾が集まりやすい都市部に対し、地方では選択肢が限られる。そうした格差を埋めようと、東串良町のような自治体が知恵を絞っている。
月謝ゼロ、異色の講師コンビ、そして子どもたちの「成績が上がっています」という言葉――東串良町の公営塾は、地方における教育支援の一つのモデルとして、静かに、しかし着実に根づきつつある。自治体の試行錯誤は、これからも続いていく。
















































































































