2018年の天気はどうなるのでしょうか?最新のデータをもとに渡司気象予報士が徹底解説します。注目は、去年観測史上最も遅い開花となったソメイヨシノ。今年はスムーズに咲いてくれるのでしょうか?どこよりも早くソメイヨシノの開花を独自予想します。
渡司気象予報士が徹底解説!今年の開花時期は?
【去年最も遅い開花となったソメイヨシノ】
去年の鹿児島市の甲突川河畔、お花見を楽しむ人がいました。とても楽しそうなお花見ですが、肝心の桜はほとんど咲いていませんでした。去年は平年は3月26日開花のところが、去年は4月5日と10日ほど遅れました。それに伴い、花の満開も平年は4月4日だったのが4月15日まで遅れました。なんとこれは東北の桜の開花とほぼ同じ時期です。記録的に遅い桜に多くの人が困惑しました。
【桜の開花のしくみ】
なぜソメイヨシノの開花や満開が遅かったのでしょうか?桜を観測する鹿児島地方気象台の服部気象情報官に話を聞きました。
開花のメカニズム
■桜の花芽は前年の夏にできる。
■秋になったら成長が止まり休眠状態になります。
■冬の低温で眠りから覚めて開花の準備
■春の気温上昇で成長し開花
【去年の開花が遅かった理由】
去年のソメイヨシノの開花が遅かったのには2つの理由がありました。ひとつは一昨年12月の月平均気温が12.6度と観測史上3位の暖かさを記録したことにより、花芽の目覚めが遅れてしまったこと。そしてもうひとつは去年の2月~3月が平年よりも気温が低く、花芽の成長が遅くなってしまったということです。
【今年のソメイヨシノの開花時期を予想!】
渡司気象予報士の予想では、今年の開花は『3月26日ごろ』とほぼ平年並みの予想です。去年12月の気温は月平均で8.7℃と平年よりも2℃低く、つぼみが目覚めるには十分の寒さでした。1月後半、2月。3月の気温はほぼ平均並みの予想で花芽が順調に成長する予定です。今年は今からお花見の計画を立てても大丈夫そうですね。