鹿児島にはさまざまな伝統文化がある。川辺の仏壇技術もその一つだ、その世界に魅了された職人がいた。カメラを向けてみると、人気アニメキャラクター「ガンダム」などとコラボレーションするなど、伝統の技術を駆使して楽しみながら、今の時代へ仏壇技術を伝えようと奔走していた。川辺仏壇の職人の思いに迫りました。
伝統工芸品川辺仏壇 異彩を放つ蒔絵職人
【川辺仏壇】
南九州市川辺町は、古くから仏壇の生産地として栄えてきました。1975年には、全国の仏壇産地に先駆けて国の伝統的工芸品に指定されました。仏壇は、一人の職人が全てを作り上げるわけではなく、基本的には、分業制で行われます。木材を丁寧に加工していく木地。手彫りで細かく彫っていく彫刻・宮殿。銅板を手作業で加工していく金具。仏壇を華やかに彩る蒔絵。天然漆を手塗りする塗り。そして、金箔を慎重に貼り付けていく箔、代表的なのは、この7つの工程です。それぞれの職人が力を合わせ、一つの作品を作り上げる仏壇作りは、言わば総合芸術です。
【永野一彦さん】
蒔絵職人の永野一彦さん(47歳)は、蒔絵の技術を仏壇以外にも応用しています。
【川辺手練団】
最近は、家が小さくなり床の間を作らなくなり、仏壇の需要はがた落ち、家庭環境の変化とかにより、仏壇業界も厳しい状況です。危機感を感じた永野一彦さん達が、昨年4月にプロジェクトチームを結成しました。伝統の技術を駆使して楽しみながら今の時代へ仏壇技術を伝えようと、仏壇職人とデザイナーをコラボし、ランプ(金具)・キャビネット(金具・木地)神棚(木地・塗り)などを作成。細部まで気を配った機能的なデザインで、現代の生活に寄り添った商品が多くを占めます。また東京インターナショナルキフトショーにも出品しました。
【問い合わせ】
川辺仏壇協同組合「川辺仏壇工芸会館」0993-56-0420
「川辺手練団ストア」ホームページは、コチラから