もうすぐお花見シーズンがやってきます。ソメイヨシノの開花・満開はいつ頃になるのか?各気象会社の予想や、実際のつぼみの状況などから、渡司気象予報士が徹底解説しました。今年はきれいな桜が期待できそうですが、将来的には心配事も…!?
今年の桜開花・満開はいつ?渡司気象予報士が解説!
【今年のさくら開花予想】
民間の気象会社の予想では、鹿児島のソメイヨシノの開花は3月19~21日でした。しかし去年の予想からしても、実物の花芽の状態からの予想の方が当たる確率が高いようです。鹿児島地方気象台に、気象台が開花・満開を発表する基準となるソメイヨシノの標本木を見に行きました。つぼみの様子を確認したところ、成長が早いものはもう花びらが見えています。標本木の花芽の状態・実物からの予想では、鹿児島のソメイヨシノは3月16日~19日に開花、見ごろは23日~31日までになりそうです。
【地球温暖化の影響】
一方で将来的に心配なのが、地球温暖化の影響です。21世紀末に鹿児島県の冬の気温は3℃上昇する可能性があるそうです。冬の寒さが不十分だと桜は順調に開花できません。開花に必要な寒さまで気温が下がらない事によって、冬でも暖かい種子島や名瀬ではさくらが咲きにくい、咲いたとしても満開にはならない可能性があるのです。数十年後の九州南部は緋寒桜などのソメイヨシノ以外の桜でお花見することになるかもしれません。
私たちひとりひとりが環境を守る取り組みも大事ですし、これから桜を植える場合はどの品種の桜を植えるかも大事になりそうです。