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世界自然遺産の登録から、30年。
屋久島の魅力をご紹介しました。
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大隅半島の南端から、南におよそ60キロ。
東シナ海と太平洋の間に浮かぶ、神秘の島「屋久島」。
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九州最高峰の宮之浦岳をはじめ、1000メートルを超える山々がそびえています。
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温暖で雨が多く、年間降水量は、山頂部で1万ミリを超えると言われています。
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豊かな水は森を育み、世界に誇れる大自然を作り上げてきました。
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世界自然遺産地域は、島の20%。
中心部から西の海岸部におよぶ、およそ1万700ヘクタールです。
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森の奥深くでは、樹齢1000年を超える巨大な屋久杉がしっかりと根を張り、山の麓に世界最大級の照葉樹林が広がっています。
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また、海岸から山頂にかけては、低緯度の植物から高緯度の植物が垂直に分布する、極めて珍しい植生を見ることができます。
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この日は、縄文杉を目指して、夜明け前に登山口をスタートしました。
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途中、驚くほど大きな屋久杉に、次々と出合います。
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これは三代杉。
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一代目の倒木の上に二代目三代目と新しい杉が育ち、樹齢を合計すると、3千年を超えるといわれています。
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続いて、仁王杉。
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元々は仁王像のように
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屋久島のシンボルともいえる縄文杉。
幹周り、およそ16メートル、
高さ25メートル。
樹齢は2000年以上。
その圧倒的な存在感で、見る人の目に迫ります。
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屋久島の森を作っているのは、屋久杉だけではありません。
ツガ、モミなどの
こうした様々な種類の樹木が入り交じっているのが、自然林の本来の姿。
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緑豊かなコケに囲まれた、白谷雲水峡です。
有名なアニメのモチーフで、広く知られるようになりました。
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こうして屋久島の森を歩いて感じたのは、一歩、足を踏み入れると、自然とひとつになれる、ということです。
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ところで、なぜ屋久杉は、1000年以上も成長することができるのでしょうか?
・屋久島はそのほとんどが花崗岩、岩でできた島
・栄養がほとんどない岩の上では杉は早く成長できない
・ゆっくり年月をかけて育った屋久杉は、
材質が大変緻密になり、樹脂も多くたまる。
結果、腐りにくくなり長寿に。
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こうした屋久杉をはじめとした大自然を楽しむのに、多くの定番ルートがあります。
日帰り可能なものをピックアップしました。
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まずは、
白谷雲水峡~太鼓岩のルート
原生的なコケむす森を、たっぷり堪能できる人気のルート。
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精霊が宿っていそうな、神秘的な光景が広がります。
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緑生い茂る森を抜けたあとの太鼓岩からは絶景が広がり、晴れている時は、屋久島中央部の山々を望めます。
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続いては、
縄文杉の日帰りルート
トロッコ道を歩く途中、安房川の絶景が目に飛び込んできます。
そのほか、300年ほど前に伐採された切り株のウィルソン株など、見所が多いルートです。
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なんといっても、縄文杉の存在感は圧巻です。
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往復するのに9時間以上かかるので、向かうには十分な体力が必要です。
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最後は、
黒味岳の日帰りルート
淀川登山口から、標高およそ1800メートルの黒味岳に向かいます。
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モミやツガの巨木、屋久杉など、ディープな屋久島の森を楽しめます。
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山頂では目を見張るほどの絶景。
体力がある人は、途中で九州最高峰の宮之浦岳に進むこともできます。
屋久島を楽しむ際のエチケット
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登山の最中、どうしてもトイレに行きたくなってしまうことがありますよね。
ただ、多くの人が自然の中で用を足すと、山や森にとって優しくありません。
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登山道には要所要所に携帯トイレブースが設置されています。
屋久島に行ったら、観光協会などでこうした携帯トイレを購入して、ぜひ活用するようにして下さい。