
県内5つの中学校と12の企業がタッグを組み、地域の課題解決につなげようという、鹿児島探究プロジェクト。通称「かごたん」。
生徒たちのアイデアが企業に「気づき」を与え、子どもたちだけでは出来ないアクションを、企業が可能へとつなげていくプロジェクトです。
鹿児島市の西紫原中学校では、食品ロスの問題の解決策を考案しました。
他にも、生徒たちの自由な発想から生まれた企画を紹介しました。
鹿児島探究プロジェクト かごたん~それぞれの成長~

ある町では、若者の流出・人口減少といった課題から産業振興の衰退を引き起こしていた。
そこに生徒が出した案が「特産のお茶を使ったパフェを考案」
そして企業が「パフェの製造・販売」をしました。
すると、パフェの試作分が完売し、そこに行政も絡み、「パフェ」を柱とした町おこしが始まりました。
この取り組み、中学生にとっては、地元の魅力再発見・地元の企業を知るチームで課題解決に向けて考えるなどのメリットがあり、
企業にとっては、中学生のアイデアを知ることができ、企業の取り組みを広められるなどのメリットがありました。

実は鹿児島でも、この動き広まっているんです。
去年行われたのが鹿児島探究プロジェクト。
こちらの5つの中学校、そして12の企業がタッグを組み、プロジェクトに挑みました。

西紫原中学校でのプロジェクトの様子をご紹介します。
西紫原中学校に集まったのは4つの企業。
カクイックス、現場サポート、KTS、そして西原商会です。
こちらのクラスを訪ねたのは「カクイックス」。
「カクイックス」は病院や福祉施設などに寝具やカーテン、マットレスなどのレンタルまたはリースを行う企業です。
中学生は企業にアイデアを提案しました
「地元のスタジアムを盛り上げたいという思いで、カクイックスのクッションの貸し出しという事業に目を付けました。」
カクイックス
「みんなの地域がどんな風に良くなるか?地域のみんなが助かったり
ワクワクするような企画まで昇華できるといい」
「思いつかないような考えを持っていた」

「現場サポート」は、建設業向けのサービスやソフトウェアを企画・開発・運営するIT企業です。
例えば、建設現場のスケジュール機能やチャット機能をそなえたコミュニケーションツールを開発しています。
中学生は企業にアイデアを提案しました
「食品ロスの観点から、魚の卸売りをIT化できないかと考えました。」
「スーパーの商品が消費期限が近づいたら安くする。安くなったことをITで客が分かれば店側も廃棄せずに売ることができ安く買うことができる」
現場サポート
「中学生がスーパーの値下げのことを考えるとは、驚きました。」

答えのない問いに挑む。
子どもたちは普段の授業では知ることのできないことを感じたようです。

先生
「答えがある」もの「目的に向かって」の学習とちょっと違う
自分たちでクリエイトさせ、考えつかせる所が難しい。