青春時代から紅茶一筋、本物志向に執念を燃やす茅野薫・ミヨ子さん夫婦は枕崎で誕生した紅茶「紅ふうき」を作り続けている。その月日は50年。こだわりの有機栽培で作られたその紅茶はついに本場・イギリスの最高賞を手にした。今年は紅茶専用工場も完成、二番茶から作るというその高級紅茶、懸命に作り続ける2人の思いに密着しました。
枕崎紅茶に挑戦して50年
こだわりの有機栽培&手摘み
茅野薫さん夫婦の茶畑は、緑茶15ha 紅茶50a
べにふうきは、新芽がほんのり赤くカテキン多く含みます。
【茅野薫さん】
1941年生まれ75歳。高校卒業後は、茶業試験場で紅茶の栽培法を学び三井農林(日東紅茶)枕崎事業所に就職するも、そののち自ら紅茶を栽培・販売する。
【茅野薫さんのこだわり】
<こだわり1 有機栽培>
<こだわり2 手摘み>
「一芯二葉」これを摘んでいきます。
<こだわり3 入念な萎凋>
人工萎凋と自然萎凋でしっかりしおれさせます。
【作業の工程】
製茶工場の横に、紅茶専用工場が完成しました。
<萎凋> しおれた状態にする
人工萎凋:大量の温風を送ってしおれさせる(2時間)
自然萎凋:日陰干しで更にしおれさせる(18時間)
<揉捻> もんで細胞組織を壊す
<玉解き> かたまりをほぐす
<発酵> 温度27~30度 湿度80%で2時間
その後、発酵を止めるために乾燥させます。
110kgの生葉から21kgの紅茶が完成します!
そして、紅茶は1年間も熟成させるんです!
【KAORU園】
こちらで、茅野さんの作った紅茶を頂けます。
グレート・テイスト・アワード2009で三ツ星金賞を受賞した逸品です。
【香り伝承】
「紅ふうき」「さつまローズ」「姫ひかり」の3種類が有ります。
是非、こだわりの紅茶を味わってみてください。