県内の観光や歴史などの情報をツイッターで発信し続けている高校生たち「西郷どん盛り上げ隊」が話題になっています。番組では生徒たちの撮影から編集や記事投稿を行う様子を紹介しながら、その活動の目的や反響などについてリポートしました。
高校生が「西郷どん盛り上げ隊」を結成して情報発信
【西郷どん盛り上げ隊って?】
西郷どん盛り上げ隊は県内の観光や歴史などを楽しく紹介している、高校生によるツイッターアカウントです。高校生の目線でいろいろな情報を投稿しています。活動をスタートしたのは今年の4月なのですが、すでに500を超える記事が上げられていました。観光、文化、グルメなど、皆さんに興味を持ってもらえるような内容を写真や動画も積極的に利用して投稿しているので、見やすくわかりやすいものになっています。来年の大河ドラマ「西郷どん」の放送が決まったことがきっかけとなって、今回の生徒さん主体による鹿児島の観光情報発信プロジェクトが始まったとのことです。
【授業風景】
「西郷どん盛り上げ隊」の隊員は、鹿児島情報高校の情報処理科の3年生、およそ80人で構成されています。この活動はしっかり授業に組み込まれていて、これだけの人数で投稿するので記事の数もとても多いというわけです。先生の説明が終わると急に賑やかになってきました。お邪魔した日は秋のイベントを紹介しようという課題で、予め先生が用意した資料を元に記事を作るというものでした。記事にしたいイベントの資料を獲得するために我先にと争奪戦勃発です。休み時間のチャイムが鳴りましたが、皆さん全く気にせずに作業を続けています。
【課外授業】
課外授業にも同行させてもらいました。この日の行き先は異人館と尚古集成館でした。展示物を一巡した後は、お互いにモデルになりながらいろいろなアングルで撮影していきます。まさかの壁ドンまで撮影。どうやらビジュアル重視のようですね。楽しそうに取材していました。
【実際の投稿記事】
そしてこちらが今回生徒さんたちが集成館と異人館を取材し、ツイッターに投稿した記事になります。基本的な情報もしっかり入っています。それでいて、生徒さんたちが楽しんでいる様子も伝わってきます。この「西郷どん盛り上げ隊」は、生徒さんたちの情報モラルの向上を目的に学校の授業に取り入れたとの事ですが、SNSの書き込みによる生徒間のトラブルも減っているとのことです。何より生徒さんたちが楽しんでいますし、将来の仕事に役立つと感じていたり、鹿児島のことを県外の人にもっと知ってほしいと思ったりと、生徒さんたちが鹿児島が好きになって郷土に誇りを持ちつつあるようです。来年の大河ドラマの放送開始とともに益々期待される「西郷どん盛り上げ隊」の活動です。
「西郷どん盛り上げ隊」の皆さんは、12月16日、17日にかごしま県民交流センター開催される、かごしま弁フェスティバルに参加することになっています。かごしま弁でのお芝居、人形劇、FM放送などやさまざまな講演など、鹿児島弁でボランティア活動中の100組が会場でイベントを行います。この中で「西郷どん盛り上げ隊」の皆さんは、ツイッターで、会場の様子などを鹿児島弁で発信するということです。生徒さんが撮影したり編集したりする様子も見学できるようです。